いびきと寝言、同じ夜に重なるのは眠りの浅さのせい

いびき 寝言 いびきの原因・仕組み

「昨日の夜、いびきもすごかったけど、
なんかブツブツ喋ってもいたよ」。

パートナーや家族からそんなふうに言われて、
驚いた経験はありませんか。

いびきだけでも十分に気になるのに、
寝言まで一緒に指摘されると、
なんとなく落ち着かない気持ちになってしまうものです。

いびきと寝言、一見まったく別の現象に思えますが、
同じ夜に重なって出やすい
感じている方は少なくないようです。

実はこれには、
眠りの深さという共通のキーワードが関わっています。

この記事では、
いびきと寝言がなぜ同じ夜に重なりやすいのか、
その仕組みをやさしく紐解いていきます。

「自分は変な人間なのかもしれない」と、
寝言を指摘されて落ち込んでしまった方にも、
きっと安心していただける内容です。

結論からお伝えすると、
いびきと寝言そのものに直接の因果関係が
あるわけではありません。

この記事を読み終えるころには、
寝言を指摘されたときの受け止め方が、
少し変わっているかもしれません。

両者をつなぐ鍵になっているのは、
眠りの深さという、意外な共通点です。

順を追って見ていくと、きっと「なるほど、
そういうことか」と思っていただけるはずです。

  1. いびきをかいた夜ほど、寝言も多い気がする理由
    1. 音の性質はまったく違う、いびきと寝言
    2. それでも「同じ夜」に起こりやすく感じるわけ
  2. 眠りにはリズムがある、90分サイクルの話
    1. 浅い眠りと深い眠りを一晩に何度も行き来している
    2. 明け方に近づくほど、浅い眠りの時間が増えていく
  3. いびきが眠りを浅くする、微小覚醒という仕組み
    1. 脳は眠っていても音を完全にシャットアウトしていない
    2. 一晩に何十回も起きている、小さな目覚め
  4. 寝言が生まれるタイミングにも、眠りの深さが関わっている
    1. レム睡眠の寝言は、夢の内容と結びつきやすい
    2. ノンレム睡眠の寝言は、日常の記憶に近い
  5. いびきと寝言が同じ夜に重なりやすい、本当の理由
    1. 原因が同じというより、舞台が同じ
    2. 「浅い眠りが増えている夜」が両方を引き出しやすい
  6. 季節や生活リズムの変化も、眠りの浅さに関わっている
    1. 気温や湿度の変化が、眠りの深さに影響することもある
    2. 生活リズムの乱れも、眠りを浅くする一因に
  7. 自分の眠りの状態を知る、小さな手がかり
    1. 録音アプリでいびきと一緒に寝言も記録されている
    2. 「今週は寝言が多かった」も、体からのサインかもしれない
  8. パートナーに寝言といびき、両方を指摘されたときの受け止め方
    1. 「うるさかった」だけでなく「なんか喋ってたよ」と言われたら
    2. 子供に指摘されたときも、同じように受け止めて大丈夫
    3. 責めるのではなく、眠りの質を一緒に考えるきっかけに

いびきをかいた夜ほど、寝言も多い気がする理由

まず前提として、いびきと寝言は、
音の性質としてはまったくの別物です。

音の性質はまったく違う、いびきと寝言

いびきは、呼吸のたびに繰り返し鳴る「呼吸音」です。

吸って、吐いて、というリズムに合わせて、
規則的に音が出ます。

喉の奥の空気の通り道が狭くなり、
そこを空気が通るときに、
まわりの柔らかい組織が振動することで生まれる音です。

一方の寝言は、まとまった言葉や意味のある単語と
して出てくる「発声」です。

会話のように不規則で、いつ出るかも予測しにくいものです。

音としての仕組みだけを見れば、
いびきと寝言はまったく別のと
ころから生まれていると考えられます。

いびきは呼吸の通り道が狭くなることで
喉の奥が振動して出る音であるのに対し、

寝言は脳の言語をつかさどる部分が、
眠っている間にも部分的に働くことで、
生まれる発声だと考えられています。

発生する場所も仕組みも異なるため、
「いびきをかく人は寝言も多い」と
いう単純な因果関係があるわけではありません。

それでも「同じ夜」に起こりやすく感じるわけ

それにもかかわらず、多くの方が「いびきがひどかった夜は、
寝言も多かった気がする」と感じています。

これは決して勘違いではなく、
両方とも眠りの浅いタイミングで起こりやすいと
いう共通点があるためだと考えられます。

原因そのものは別でも、
出やすい「舞台」が同じだということです。

この「舞台」というたとえがどういう意味なのか、
次の章から順を追って見ていきましょう。

眠りにはリズムがある、90分サイクルの話

この「舞台」を理解するために、
まずは眠りのリズムについて見ていきましょう。

浅い眠りと深い眠りを一晩に何度も行き来している

睡眠には、体を休めるノンレム睡眠と、
脳が活発に働くレム睡眠があります。

ノンレム睡眠の中にも、うとうとした浅い段階から、
ぐっすりと深い段階まで、
いくつかの深さがあります。

眠りに入ると、浅い段階から徐々に深い段階へと進み、
その後また浅くなってレム睡眠に移っていきます。

この一連の流れが、およそ90分のサイクルとして、
一晩に3〜4回ほど繰り返されています。

一晩の睡眠全体のうち、
レム睡眠が占める割合はおよそ20パーセントほどとされ、
残りの多くはノンレム睡眠が占めています。

いわば、一晩の眠りは「深い眠り」と
「浅い眠り」を交互に行き来する、

波のようなものだとイメージすると
わかりやすいかもしれません。

この波を一晩に何度も繰り返しながら、
体と脳はそれぞれ違った形で休息を取っています。

明け方に近づくほど、浅い眠りの時間が増えていく

面白いことに、
このサイクルは一晩じゅう同じ配分ではありません。

眠り始めの前半は深い眠りが多く、
明け方に近づくにつれて、
浅い眠りやレム睡眠の割合が増えていきます。

「明け方に見る夢のほうが鮮明」と感じるのは、
この浅い眠りの時間帯が増えること
と関係していると考えられます。

朝方にいびきや寝言が増えやすいと感じる方が多いのも、
このリズムと無関係ではなさそうです。

「寝入りばなはぐっすりなのに、
明け方は妙に眠りが浅い」と感じるのも、
実はごく自然なリズムの一部だったということになります。

明け方にいびきの様子が変わったように
感じる方も多いかもしれません。

いびきがレム睡眠でひどくなるのは明け方特有の理由があった
という記事では、

レム睡眠中の筋肉の緩みや気道の変化について、
さらに詳しく取り上げています。

いびきが眠りを浅くする、微小覚醒という仕組み

ここからは、いびきそのものが眠りの深さに
与える影響について見ていきます。

脳は眠っていても音を完全にシャットアウトしていない

眠っている間、私たちの脳は外の音を完全に
遮断しているわけではありません。

特に浅い眠りの段階では、
聴覚がある程度働いたままになっています。

そのため、
自分自身のいびきの音が浅い眠りのタイミングで鳴ると、

脳がそれを外部からの刺激として
感知
してしまうことがあります。

その結果として起こるのが、
「微小覚醒」と呼ばれる、
ごく短い目覚めです。

微小覚醒が起こると、
脳は一瞬だけ浅い眠りの状態に引き戻されます。

本人には「起きた」という自覚が
まったくないほど短いものですが、
脳のリズムそのものは確かに乱されています。

いびきの音が、まるで目覚まし時計のように、
眠りの深さを何度も浅い方向へ引き戻していると考えると、
イメージしやすいかもしれません。

本人にとっては眠り続けている感覚しかなくても、
脳のグラフの上では、浅い方向への小さな山がいくつも
記録されていることになります。

一晩に何十回も起きている、小さな目覚め

この微小覚醒は、
本人がまったく自覚できないほど短いものがほとんどです。

けれど、一晩のうちに何十回、
場合によってはそれ以上繰り返されること
もあるといわれています。

これが積み重なると、睡眠の連続性が細切れになり、
まとまった休息が取りにくくなってしまいます。

いびきをかいた翌朝に疲れが取れていないと感じるのは、
この積み重ねが関係していることもあります。

「昨日は8時間も眠ったのに、
なぜかすっきりしない」というときは、

時間の長さよりも、
この微小覚醒の回数が影響しているのかもしれません。

時計の上では十分に眠っていても、
脳の中では細切れの休息しか取れていない、
ということが起こり得るわけです。

睡眠時間の長さだけでなく、
途切れずに深く眠れた時間がどれくらいあったかも、
休息の質を左右する大切な要素だといえそうです。

疲れた時ほどいびきが出やすいという話については、
いびき、疲れた時だけ出るのは体からの労いのサインだった
という記事でも詳しく取り上げています。

寝言が生まれるタイミングにも、眠りの深さが関わっている

ここまでいびきの側から見てきましたが、
寝言にも眠りの深さが関わっています。

レム睡眠の寝言は、夢の内容と結びつきやすい

レム睡眠は、
体は休んでいても脳が活発に働いている睡眠段階です。

このときに見る夢は比較的鮮明で、
寝言を話しているタイミングで本人を起こすと、

夢の内容と話していた言葉が
近いことがあるといわれています。

「夢の中で会話していた内容が、
そのまま声に出ていた」という感覚は、
このレム睡眠中の寝言に近いものかもしれません。

レム睡眠中は、
体を動かす筋肉が一時的に休んだ状態になるため、

夢の中でどれだけ激しく動いていても、
実際に体が大きく動くことは通常ありません。

それでも、言葉を話すための器官だけは、
部分的に働いてしまうことがあるようです。

手足は動かないのに、
口や喉だけが夢の内容につられて反応してしまう、

という状態をイメージすると、
少しわかりやすいかもしれません。

夢の中で誰かと話していた内容が、
そのまま声として漏れ出てしまう、
というイメージです。

ノンレム睡眠の寝言は、日常の記憶に近い

一方、ノンレム睡眠中に出る寝言は、
夢とのつながりが薄いことが多いといわれています。

むしろ、日常生活の出来事や、
実際にあった記憶に近い内容が出やすいとされています。

「そんなこと言ってたの」と驚くような、
脈絡のない寝言の裏には、
こうした睡眠段階の違いが隠れているのかもしれません。

子供の寝言に「今日あった出来事」が
そのまま出てくることが多いのも、
この特徴とよく合致しています。

仕事の内容をぶつぶつつぶやいていたり、
日中に交わした会話の一部を

そのまま繰り返していたりするのは、
ノンレム睡眠中の寝言に
よく見られる特徴だといわれています。

脳が眠りながらも、その日の出来事を整理しようとしている、
そんな働きの一端が漏れ出ているのかもしれません。

記憶の整理は、眠っている間に行われる大切な作業のひと
つだといわれています。

寝言は、その整理作業の音がふと外に漏れ出た、
いわば「作業音」のようなものなのかもしれません。

いびきと寝言が同じ夜に重なりやすい、本当の理由

ここまでの内容を踏まえると、
いびきと寝言が同じ夜に重なりやすい理由が見えてきます。

原因が同じというより、舞台が同じ

いびきは呼吸の通り道が狭くなることで、
寝言は脳の言語中枢が部分的に働くことで、
それぞれ別々に起こる現象です。

けれど、どちらも眠りが浅いタイミング
起こりやすいという共通点があります。

いわば、
いびきと寝言は同じ原因から生まれているのではなく、

同じ舞台の上で、
それぞれ別の演目を演じているようなものです。

舞台となっているのは「浅い眠り」であり、
その舞台に立つ演者が、あるときはいびきという呼吸音、

あるときは寝言という発声、
という違いに過ぎません。

このたとえを知っておくと、
「いびきをかく人だから寝言も
多いはず」という決めつけではなく、

もう少し立体的にこの現象を理解できるようになります。

逆に、いびきをかかない人が寝言を話すこともあれば、
いびきがひどくても寝言はまったくないという方もいます。

それぞれの体質や、その日の眠りの深さによって、
現れ方はさまざまに変わるものだといえるでしょう。

大切なのは「どちらが
多いか少ないか」を比べることではなく、

それぞれの夜の自分の状態に、
そっと目を向けてみることです。

「浅い眠りが増えている夜」が両方を引き出しやすい

疲れがたまっている夜や、
眠りが浅くなりやすい夜は、

いびきによる微小覚醒も、
寝言が出やすいタイミングも、
どちらも増えやすくなります。

「今夜はいびきも寝言もひどかった」という日は、
その日の眠りが浅めだったサインとして、
受け取ることもできそうです。

特に、大きな仕事の締め切り前や、
環境が変わった直後など、

気持ちが張り詰めているときほど、
こうした夜が増えやすい傾向があるようです。

逆に「最近どちらも落ち着いている」という時期は、
それだけ深い眠りがしっかり確保で
きている証だと考えることもできます。

日々の体調や気分の波と、
いびきや寝言の頻度を照らし合わせてみると、
自分なりの傾向が見えてくることもあります。

体調管理アプリや手帳に、
簡単な一言メモを添えておくだけでも、
後から振り返ったときの手がかりになります。

翌日の疲れやだるさについては、
いびきをかくと翌日だるい、その本当の理由を知っていますか
という記事でもあわせて取り上げていますので、
気になる方はご覧ください。

逆にいえば、いつもよりぐっすり眠れた夜は、
いびきも寝言も比較的落ち着いていること
が多いともいえます。

「今夜はどちらも静かだったよ」という日は、
それだけ深い眠りが
しっかり取れていた証拠なのかもしれません。

季節や生活リズムの変化も、眠りの浅さに関わっている

眠りの浅さを左右するのは、
疲労だけではありません。

気温や湿度の変化が、眠りの深さに影響することもある

暑すぎる夜や、逆に冷えすぎる寝室では、
体が体温調節のために働き続け、
深い眠りに入りにくくなることがあります。

季節の変わり目に「なんだか眠りが
浅い気がする」と感じる方が多いのも、
こうした環境の変化と関係していると考えられます。

寝室の温度や湿度を、眠りやすい状態に整えておくことは、
いびきや寝言だけでなく、
眠り全体の質にとっても大切な工夫だといえます。

夏場のエアコンの設定温度や、
冬場の布団の中の暖かさなど、

季節ごとに少し意識を向けてみるだけでも、
眠りの深さは変わってくることがあります。

「なんとなく寝苦しい」と感じる夜が続くときは、
部屋の温度計や湿度計を確認してみるのも一つの方法です。

寝具の素材や厚みを季節に合わせて変えることも、
体温調節の負担を減らす助けになります。

生活リズムの乱れも、眠りを浅くする一因に

就寝時間がバラバラだったり、
休日にいつもより長く眠りすぎたりすることも、
睡眠のリズムを崩す原因のひとつです。

体内時計が乱れると、
深い眠りに入るタイミングそのものがずれてしまい、
結果的に浅い眠りの時間が増えてしまうこともあります。

毎日同じくらいの時間に眠り、
同じくらいの時間に起きるという、

当たり前のようなリズムを保つことが、
実は一番の近道なのかもしれません。

休日に「寝だめ」をしたくなる気持ちはよくわかりますが、
平日との差が大きいほど、
体内時計への負担も大きくなりがちです。

休日も普段より、
せいぜい1〜2時間ほど遅く起きる程度にとどめておくと、
月曜の朝がつらくなりにくいといわれています。

朝起きたらまずカーテンを開けて日の光を浴びることも、
体内時計を整える手軽な習慣のひとつです。

自分の眠りの状態を知る、小さな手がかり

「自分がいびきや寝言をどれくらいかいているのか、
正直よくわからない」という方も多いのではないでしょうか。

録音アプリでいびきと一緒に寝言も記録されている

スマートフォンの録音アプリの中には、
いびきの音だけでなく、
寝言らしき声も一緒に記録してくれるものがあります。

翌朝に再生してみると、「こんなことを喋っていたのか」と
驚くこともあるかもしれません。

いびき記録アプリの使い方については、
いびきラボの使い方、実は録音より「翌朝の数字」が本番だった
という記事でも詳しくご紹介しています。

録音を続けていると、
自分では気づかなかった癖にも出会えることがあります。

「意外と寝言をは
っきり喋っていた」「思ったよりいびきの音が

小さかった」など、
想像と実際のギャップに驚く方も少なくありません。

人から指摘されるよりも先に、
自分自身の耳で確かめておくと、
必要以上に不安になることも減っていくはずです。

記録を続けることは、原因を探ることそのものよりも、
まずは「自分の状態を知る」ことに大きな意味があります。

数字や記録という形で眠りを見える化することは、
なんとなくの不安を、
具体的な手がかりに変えてくれる作業でもあります。

「今週は寝言が多かった」も、体からのサインかもしれない

毎晩記録を続けていると、
いびきの大きさだけでなく、
寝言の頻度にも波があることに気づくかもしれません。

「今週は寝言が多かったな」と感じる週は、
忙しさや疲れが溜まっていた週
重なっていることもあります。

手帳やスマートフォンのメモに、
簡単な体調と一緒に記録しておくと、

後から振り返ったときに
自分なりの傾向がつかみやすくなります。

数字や記録は、自分の体調を客観的に振り返るための、
ちょっとした手がかりになってくれます。

毎日つけなくても、
気になったタイミングで数回試してみるだけでも、
自分の眠りの傾向は十分につかめます。

「最近、
寝言もいびきも多い気がする」というタイミングこそ、
生活リズムを見直す良いきっかけになるかもしれません。

パートナーに寝言といびき、両方を指摘されたときの受け止め方

いびきだけでなく寝言まで指摘されると、
なんだか二重に恥ずかしい気持ちに
なる方もいるかもしれません。

「うるさかった」だけでなく「なんか喋ってたよ」と言われたら

いびきは「音がうるさい」という指摘で済みますが、
寝言は「何を言っていたか」と
いう内容まで気になってしまうものです。

けれど、寝言の内容の多くは、
脈絡のない断片であることがほとんどです。

深刻に受け止めすぎず、
「そんなに眠りが浅かったんだね」くらいの気持ちで
受け流しても大丈夫です。

気になる内容だった場合でも、
それは本人の本音や秘密が漏れたものというより、

脳が勝手に組み合わせた断片で
あることのほうが多いといえます。

寝言の内容を根掘り葉掘り聞かれると、
少し気まずい思いをすることもあるかもしれません。

けれど、ほとんどの寝言は、
深い意味を

持たない断片的な言葉の羅列にすぎないということを、
思い出してみてください。

子供に指摘されたときも、同じように受け止めて大丈夫

小さなお子さんがいる家庭では、
「パパ、なんか喋ってたよ」「ママのいびき、

面白い声だった」と、
無邪気に指摘されることもあるでしょう。

子供にとっては、それも一種の発見であり、
面白い出来事として受け止められていることが多いようです。

「そうなんだ、
疲れてたのかもね」と笑って返すくらいの軽やかさで、
十分だといえるでしょう。

家族の中で「昨日の寝言選手権」のような軽い話題と
して扱えるくらいの空気感が作れると、
指摘される側の気持ちもずいぶん楽になります。

責めるのではなく、眠りの質を一緒に考えるきっかけに

いびきも寝言も、
どちらも眠りの浅さのサインとして捉えることができます。

指摘されたときは、「うるさかった」で終わらせず、
「最近疲れが溜まっていたのかも」と、
自分の眠りを振り返るきっかけにしてみるのもよいでしょう。

パートナーと一緒に、
眠る前の過ごし方や寝室の環境を見直してみるのも、
良いコミュニケーションのきっかけになるかもしれません。

「お互い、
今週は疲れてたね」と笑い合えるような関係のほうが、
指摘し合うよりもずっと心地よく過ごせるはずです。

眠りという、一日のうちで最も無防備な時間を
ともに過ごしているからこそ、
責め合うより支え合う関係でいたいものです。


今日ご紹介した内容をまとめると、
いびきと寝言は原因こそ別々でも、

眠りが浅いタイミングという同じ舞台の上で起こりやすい、
ということでした。

「今夜はどちらもひどかった」という日は、
体からの「少し疲れているよ」と
いうサインなのかもしれません。

いびきや寝言そのものをゼロに
しようと気負う必要はありません。

むしろ、それらが増えている時期を、
体からのちょっとしたメッセージとして受け取ってみる、

というくらいの向き合い方が、
ちょうどよいのかもしれません。

まずは、
寝る前の環境や生活のリズムを少しだけ見直すことから、
試してみてください。

すべてを完璧に整える必要はありません。

今夜は寝室の温度を少し調整してみる、
明日は少し早めに布団に入ってみる、

というように、できることから
少しずつ試していくくらいの気持ちで十分です。

小さな積み重ねが、数週間後には「そういえば最近、
いびきも寝言も落ち着いてきた気がする」と
いう変化につながることもあります。

焦らず、比べず、自分のペースで続けていくことが、
いちばんの近道になるはずです。

眠っている間、私たちの体は、
呼吸を整え、記憶を整理するという作業を、
休みなく続けてくれています。

いびきも寝言も、その一生懸命な働きの、
ちょっとした副産物なのかもしれません。

指摘されて恥ずかしく感じた夜こそ、
「今日もよく働いてくれてありがとう」と、
自分の体にそっと声をかけてみてください。

そんな小さな気づきが、
日々の眠りをより穏やかなものに変えてくれるはずです。

眠っている間も休まず働き続けてくれる自分の体に、
少しだけ意識を向けてみる。

それだけで、当たり前に過ごしていた毎晩の眠りが、
少し違って見えてくるかもしれません。

いびきに関する記事は、ほかにもたくさんございます。
気になるテーマがあれば、
ぜひ他の記事もあわせてご覧ください。

今夜のあなたの眠りが、心地よいものになりますように。

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