いびきは座っていても出る、うなだれる姿勢が分かれ道

いびき 座って寝る いびきの原因・仕組み

電車の座席で、こっくりこっくりと舟をこいでいたら、
気づいたら小さないびきが漏れていた。

そんな経験はないでしょうか。
周りの視線が気になって、

慌てて目を開けた、という方もいるかもしれません。
横になっているわけでもないのに、

なぜ座ったままでもいびきは出てしまうのでしょうか。
「横にならなければ大丈夫」と、

なんとなく思い込んでいた方も多いはずです。
ベッドで横になっているときだけ気をつければいい、

そう考えていたのに、電車やソファ、
待合室でも同じことが起きる。

不思議に思いながらも、
誰かに聞くほどのことでもないと感じて、

そのままにしていた方もいるのではないでしょうか。実は、
いびきが出るかどうかを分けているのは、

体が横か縦かということよりも、
もっと小さな、ある一点にありました。

反対に、隣の席で静かに眠っている人を見て、
「同じように疲れているはずなのに、

なぜ静かなんだろう」と思ったことはないでしょうか。
その差もまた、体質や気合いの問題ではなく、

ちょっとした姿勢の違いによって生まれています。
この記事では、座って寝るときにいびきが出る仕組みと、

今日からできる小さな工夫について、
順番にお話ししていきます。

読み終えるころには、うたた寝そのものへの見方が、
少し変わっているかもしれません。


なぜ「座っているから安心」とは言えないのか

結論から言うと、座っている姿勢そのものは、
いびきを防いでくれるわけではありません。

気道が狭くなる仕組みは、
姿勢を選ばずに起こるものだからです。

「横になると気道がふさがれやすい」と
いうイメージが強いためか、

座っていれば安全だと思い込みがちです。
ですが、体の中で起きていることは、
実はもっとシンプルです。

気道の仕組みそのものは姿勢を選ばない

いびきは、
睡眠中に狭くなった気道を空気が通るときに生じる、

気道の壁の振動音です。
眠っているあいだは筋肉の緊張がゆるむため、

軟口蓋や舌の付け根が沈み込みやすくなり、
気道が狭くなります。

狭くなった通り道を空気が通ると渦ができ、
喉や鼻の粘膜を振動させることで、

あの独特の音が生まれます。
これは横になっているかどうかとは無関係に

眠りの深さと筋肉のゆるみによって起こる現象です。つまり、
体を支えている土台が布団かベッドか椅子かという違いは、

音の発生そのものには関係がないのです。
「横にならなければ大丈夫」という感覚は、

半分正解で、半分は思い込みだったということになります。
ちなみに、いびきの音色は、

どの部分が振動しているかによって変わると言われています。
軟口蓋や口蓋垂が振動すると、

低く唸るような音になりやすく、
舌の付け根が深く沈み込んでいる場合は、

さらに低く響く音になる傾向があるとされています。
電車で聞こえてくるいびきの音が、

人によって高さも質もまったく違うのは、
偶然ではなく、
振動している場所そのものが違うからなのです。

「顎が上がる」ことが引き金になる

ただし、座っているときのいびきには、
ひとつだけ大きな分かれ道があります。

それが、首の角度と口の開き方です。
首をうなだれるように前へ倒して眠っている人は、

意外と静かに眠っていることが多いものです。
一方で、顎が上を向き、口が開いた状態で眠っている人は、

いびきをかきやすくなります。
口を開けて呼吸すると、軟口蓋が下がりやすくなるためです。

つまり「座っているから平気」なのではなく、
「たまたま顎が下向きだったから

静かだった」というだけのことも多いのです。
電車で隣に座った人が、

うつむいたまま静かに眠っているのを見て、
うらやましく思ったことがある方もいるかもしれません。

その方はきっと、意識してそうしているわけではなく、
たまたま顎が下を向く姿勢になっていただけなのです。

反対に、自分が同じように静かに眠れる日もあれば、
うっかり大きな音を立ててしまう日もある。

その差の多くも、体調というよりはその日の座り方
よって生まれているのかもしれません。

この違いに気づくと、
これまで漠然と抱いていた「座り方といびき」の関係が、

少しクリアに見えてくるのではないでしょうか。
横になって眠るときも、

枕が合わずに顎が上を向いてしまうと、
いびきが出やすくなると言われています。座って寝るときと、

横になって寝るとき。場所や姿勢は違っても、
「顎の角度」という共通の鍵があることに、
気づいていただけたのではないでしょうか。


舌根沈下という、姿勢を問わない共通点

座って寝るときのいびきを理解するうえで、
もうひとつ知っておきたい言葉があります。

それが「舌根沈下(ぜっこんちんか)」です。
聞き慣れない言葉かもしれませんが、

仕組みを知ると、
座って寝るときのいびきの正体が見えてきます。

横になって眠るいびきの話をすると
きにはよく登場する言葉ですが、

座って眠るときにも同じ現象が関わっている、
という点はあまり知られていません。

舌根沈下とは何か

舌根沈下とは、
重力の影響で舌の付け根が喉の奥に落ち込む状態のことです。

睡眠中は筋肉の緊張が弱くなるため、
姿勢が縦であっても横であっても、

舌は後ろへ下がりやすくなります。
横になっているときのほうが

重力の向きは分かりやすいですが、
座って頭が前後左右に傾いた瞬間にも、

同じことは十分に起こり得ます。とくに、
座席に深く沈み込むように眠ってしまったときや、

頭ががくんと後ろに反った瞬間などは、
舌が喉の奥へ流れ込みやすいタイミングだと言えます。

「寝方」だけに気を取られていると、
見落としてしまいがちな視点かもしれません。

横になっているときも座っているときも、
体の中では同じ現象が起きている。

そう考えると、
座って寝るいびきも決して特別な現象ではないと分かります。

興味深いのは、眠りの深さによっても変わってくる点です。
電車で数分だけうとうとする程度の浅い眠りでは、

筋肉の緊張がそこまでゆるまないため、
いびきが出にくいこともあります。

ところが、待ち時間が長く、
気づけば本格的に眠り込んでしまっていたようなときは、

筋肉が深くゆるみ、舌根沈下が起こりやすくなります。
「今日は少しだけのつもりが、

思ったより深く眠ってしまった」という日ほど、
座っていてもいびきが出やすい日だと言えるかもしれません。

忙しい一日の疲れがたまっているときほど、
座席に座った瞬間にストンと深く眠りに落ちる感覚を、
経験したことがある方も多いのではないでしょうか。

日本人がもともと気道が狭い理由

もうひとつ、興味深い事実があります。
日本人を含む東アジア人は、

もともと顎が小さく気道が狭い
いう骨格的な特徴を持つと言われています。

そのため、体型がほっそりとした方でも、
舌根沈下が起こりやすい傾向があるとされています。

「太っていないのに、なぜ自分は」と不思議に思ったこと
がある方もいるかもしれません。

それは、決して珍しいことでも、
体調管理が足りないことでもなく、

もともとの骨格の特徴が関係している場合もある、
ということなのです。座って寝ているときに「自分だけ音が

大きい気がする」と感じたことがある方も、
この骨格の話を知ると、少し肩の力が抜けるかもしれません。

体質のせいでもなければ、
気合いや自制心の問題でもない。

そう分かるだけで、うたた寝そのものへの後ろめたさが、
少し軽くなるのではないでしょうか。

いびきの音そのものが生まれる仕組みについては、
いびきのメカニズム、実は管楽器と同じ仕組みだった
でも詳しくご紹介しています。


座ったまま眠ってしまう場面が増えている理由

そもそも、なぜ私たちはこれほど頻繁に、
座ったまま眠ってしまうのでしょうか。

長時間の通勤、根を詰めたデスクワーク、
移動と移動のあいだの短い待ち時間。

横になってしっかり眠る時間が取りにくい分、
すきま時間に座ったまま眠ることで、

体が疲れを取り戻そうとしているとも言えます。
これは、体が悲鳴を上げているサインというより、

体なりに帳尻を合わせようとして
いる
姿だと捉えることもできるでしょう。

忙しい一日の中で、
横になる時間まで確保するのは難しいものです。だからこそ、

体は少しでも休める瞬間を見つけて、
そこに眠りを差し込もうとします。

座ったまま眠ってしまうことを、
だらしなさとして責める必要はありません。

むしろ、それだけ体が正直に、
休息を求めているというサインなのです。
思い当たる場面を、少し挙げてみましょう。

  • 朝の通勤電車で、座った瞬間にまぶたが重くなる
  • 会議の合間、椅子に座ったまま一瞬だけ意識が飛ぶ
  • 子どもの習い事の待ち時間、ベンチで気づけば寝ていた
  • 長距離の移動中、座席にもたれてそのまま眠ってしまう

どれも、特別だらしないわけではなく、
むしろ誰にでも起こりうる日常の一場面です。

座ったまま眠ってしまうという行為そのものが、
体からの小さなサインだと考えると、

少し見え方が変わってくるのではないでしょうか。
とくに、在宅勤務やオンライン会議が増えたことで、

一日じゅう椅子に座りっぱなしと
いう方も少なくないはずです。

立って歩く機会が減ると、
体を動かして目を覚ますきっかけそのものも減り、

座ったまま意識が沈んでいく瞬間が増えやすくなります。
会議の合間のわずかな空き時間や、

資料をまとめ終えたあとのひと息の瞬間に、
ふっと眠気に引き込まれてしまう。

それも、体が発しているささやかなSOSだと考えれば、
少し優しい気持ちで受け止められるのではないでしょうか。


電車・デスク・待合室、それぞれの座り方のクセ

座って眠ってしまう場面は、
実は日常のあちこちに潜んでいます。

そして、それぞれの場面には、
少しずつ違う「座り方のクセ」があります。

 
場面 起こりやすいクセ いびきへの影響
電車の座席 揺れで頭が反りやすい 顎が上を向き出やすい
デスクでの仮眠 背もたれに頭を預ける 口が開き出やすい
待合室・映画館 頭を支えきれず傾く 気道が急に狭くなる
 

電車でうたた寝するとき

電車の座席では、体が左右に揺れるたびに頭が動きます。
その拍子に顎が上を向いてしまうと、

一気にいびきが出やすくなります。
「気づいたら口が開いていた」という経験がある方は、

まさにこのパターンかもしれません。
とくに窓にもたれず、

座席の背もたれだけに体を預けているときは、
頭が支えを失いやすく、顎が反りやすい状態になっています。

窓側の席で、頭をガラスに預けている人のほうが、
比較的静かに眠っていることが多いのも、

同じ理由からだと考えられます。
逆に通路側の席では、体を預ける場所がなく、

頭がふらふらと不安定に揺れやすいため、
顎が上を向くタイミングも増えやすくなります。

座席を選べる場面では、窓側を選んでみるのも、
ささやかな工夫のひとつになるかもしれません。

座席指定ができる乗り物であれば、
少し早めに予約して窓側を確保しておくのもよい方法です。

デスクでの仮眠のとき

椅子に浅く腰かけ、頭を背もたれに預けるような姿勢は、
自然と顎が上向きになりやすい姿勢です。

短い仮眠のつもりでも、
このタイプの座り方はいびきが出やすいので、

周囲が気になる場面ではとくに注意したいところです。逆に、
机に突っ伏すようにうつむいて眠る姿勢は、

首が自然と前に倒れるため、
いびきが出にくい座り方だとも言われています。

職場の昼休みに仮眠を取る方の中には、
経験的にこの姿勢を選んでいる方も

少なくないのではないでしょうか。
ただし、突っ伏す姿勢は首や肩に負担がかかりやすいため、

長時間続けるのはおすすめできません。
10分から15分程度の短い仮眠にとどめておくのが、
体への負担も少なく済みます。

待合室・映画館などで

病院の待合室や映画館のように、
背もたれの高さが決まった椅子で眠るときも同じです。

頭の重さを支えきれず、
後ろに反ったり横に傾いたりした瞬間に、

気道が狭くなりやすくなります。
どの場面にも共通しているのは、

「顎が上を向いてしまう瞬間」があるということです。
座る場所や椅子の形が変わっても、

体の中で起きていることは、実はいつも同じなのです。
待合室の椅子は、背もたれが低いことも多く、

頭を支える場所がないままがくんと
後ろに反ってしまうことがあります。

そうなると、はっと自分で目を覚ますことも多いのですが、
その一瞬前まで、

気道はしっかりと狭くなっていた可能性があります。
飛行機や新幹線のように、長時間同じ姿勢を保つ乗り物では、

さらにこの傾向が強まります。
座席にリクライニング機能があると、

つい深く倒して眠りたくなりますが、
倒しすぎると顎が上を向きやすくなり、

かえっていびきが出やすくなることがあります。
少し起こし気味の角度のほうが、
実は静かに眠れることもあるのです。


首の角度を整えるためにできる小さな工夫

原因が分かれば、できることも見えてきます。
大がかりな対策をしなくても、

ほんの少しの角度の違いで、
状況が変わることがあります。

座ったまま試せる首の支え方

座って眠るときは、顎が上を向きすぎないように、
首を軽く支えてあげることがひとつの工夫になります。

ネックピローのようなアイテムで
首の後ろをそっと支えるだけでも、

顎が反り返るのを和らげやすくなります。
マフラーやストールを丸めて首元に当てるだけでも、

同じような役割を果たしてくれることがあります。
旅行や出張のときだけでなく、

毎日の通勤電車にも、
小さなネックピローをひとつ持っておくと、

安心感が違います。
かばんの中にいつも入れておけるくらいの、

コンパクトなもので十分です。タオルを一枚、
筒状に丸めて首の後ろに当てるだけでも、

似たような効果が期待できます。
出張先のホテルや旅行先でも、

備え付けのタオルを使えば、
その場ですぐに試すことができます。

専用グッズがなくても、
身近にあるもので代用できるというのは、
覚えておくと便利な工夫です。

枕・クッションとの付き合い方

横になって眠るときの枕選びと、
考え方は実はよく似ています。

頭が反り返らず、かといって前に倒れすぎない、
ちょうどよい角度を探すことが大切です。

寝るときの枕の高さについては、
いびきと枕の高さ、たった5mmの差が気道を変えていた
でもくわしく取り上げています。
座っているときも、横になっているときも、

「気道をまっすぐ保つ」という考え方は共通しています。
大きな道具を新しく買わなくても、

今日の帰り道から、
少し意識を向けるだけで変わることもあるのです。

もうひとつ、意識しておきたいのが口の閉じ方です。
座って眠るときは、

どうしても口が半開きになりやすいものです。
マスクを軽く着けているだけでも、

口が開ききるのを多少防いでくれることがあります。
花粉症や乾燥が気になる季節には、

一石二鳥の工夫と言えるかもしれません。もちろん、
息苦しさを感じる場合は無理に着け続けず、
自分にとって快適な範囲で取り入れることが一番です。


自分が座って寝ているとき、いびきに気づく方法

横になって眠るときのいびきは、
家族から指摘されて気づくことが多いものです。

ですが、座って眠っているときのいびきは、
自分ではなおさら気づきにくいものです。

電車や待合室では、
一緒にいる家族がそばにいないことも多く、

指摘してくれる人がいません。気づいたときには、
すでに周りの人が気づいていた、

ということも少なくないでしょう。
あとになって、「さっき、

いびきすごかったよ」と笑いながら言われて、
恥ずかしい思いをした方もいるかもしれません。

そのたびに、必要以上に落ち込んでしまう方もいますが、
仕組みを知っていれば、少し受け止め方が変わってきます。

自分のいびきに気づく方法については、
自分のいびきに気づく方法、頑張るほど遠ざかる理由
でもお話ししていますので、
気になる方はあわせてご覧ください。

座っている時間が長い日ほど、
自分の姿勢のクセを一度振り返ってみると、

新しい発見があるかもしれません。
「今日はどんな座り方でうたた寝していたか」を

思い出してみるだけでも、
次の対策のヒントになります。

一緒に移動している友人や家族がいるときは、
思い切って聞いてみるのもひとつの方法です。

「さっき、
いびきかいてた?
と軽い調子で聞けるようであれば、

それだけで気づきの一歩になります。
スマートフォンの録音アプリを使って、

うたた寝しそうな移動時間だけ試しに記録してみるのも、
ひとつの手です。自分の顎がどんな角度になっていたとき

に音が大きくなっていたかが分かれば、
次からの座り方のヒントになります。

大切なのは、音の大きさに落ち込むことではなく、
「今日はどんな座り方だったか」を振り返ってみることです。

そのひと手間が、
明日の座り方を少しだけ変えるきっかけになります。

完璧を目指す必要はありません。少しずつ、
自分に合った座り方を見つけていければ、

それで十分です。今日の帰り道、
ほんの少しだけ、首の角度を意識してみてください。


座って寝るいびきについて、よくある疑問

ここまでの内容を踏まえて、
よく聞かれる疑問にも触れておきます。

座って寝るいびきについては、
まだあまり情報が多くないテーマだからこそ、
気になる点も多いのではないでしょうか。

頭を横に傾ければ防げますか

座ったまま体を完全に横向きにするのは難しいものですが、
頭だけでも横へ傾けると、

顎が正面から上を向きにくくなります。
窓や壁にもたれられる席を選べるときは、

試してみる価値があります。
もし選べない場合は、腕を軽く組んで、

肘のあたりに頭を預けるようにすると、
似たような角度をつくることができます。

マスクをすれば完全に防げますか

マスクは口が大きく開くのを多少抑える工夫にはなりますが、
「これさえすれば絶対安心」というものではありません。

鼻づまりがあるときは、
かえって息苦しさを感じることもあるため、

自分の体調に合わせて無理なく取り入れることが大切です。
できることを、できる範囲で試してみる。

それくらいの気軽さで、向き合っていただければ十分です。
大切なのは完璧な対策ではなく、

自分の体との付き合い方を、
少しずつ知っていくことなのだと思います。

短い居眠りでもいびきをかくのは珍しいことですか

珍しいことではありません。
ここまで見てきたように、

短時間の居眠りであっても、
顎の角度と気道の状態次第でいびきは十分に起こり得ます。

眠った時間の長さよりも、
そのときの姿勢のほうが影響しているのです。

むしろ、「短い時間だから大丈夫」と油断せず、
どんな短い居眠りでも顎の角度を意識してみることのほうが、
現実的な対策になります。


おわりに

座って眠っているときにいびきが出るのは、
だらしないからでも、特別なことでもありません。

ただ、顎の角度と気道の狭さという、
とても小さな条件が重なっただけのことです。

そのことを知っているだけで、
少し気持ちが軽くなる方もいるのではないでしょうか。

座ったまま眠りに落ちてしまうのは、
それだけ体が休息を求めていた、

ということでもあります。
電車の中でふと眠ってしまう瞬間も、

デスクでうとうとしてしまう昼下がりも、
体が「少しだけ休ませて」と静かに

伝えてきているサインなのかもしれません。
忙しい毎日の中では、

自分の体がどれだけ頑張ってくれているか、
つい忘れてしまいがちです。通勤電車の中で、

デスクの片隅で、待合室の椅子の上で。
体は、場所を選ばずに休息のチャンス

見つけ出そうとしてくれています。
それは、サボっているのではなく、

むしろ健気なことなのかもしれません。
次にうたた寝から目が覚めたときは、

恥ずかしさよりも先に、
ここまで自分を支えて働き続けてくれた体に、

そっと「お疲れさま」と声をかけてみてください。
毎日当たり前のように呼吸を続け、

座った姿勢でさえも懸命に眠ろうとしてくれる体があること。
それは、決して当たり前のことではなく、

静かに感謝したくなるようなことなのかもしれません。
座ったまま眠ってしまった自分を、

これからは少しだけ、優しい気持ちで見てあげてください
その一言が、
今夜の眠りをより穏やかなものにしてくれるはずです。

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